カリフォルニア・日記

知っていること以外話す気はない

生き急ぐ走り書き

今、メガネをしないで文章を打っています。マジのブラインドタッチです。入力されていると信じてキーを叩いています。メガネをかけずに打っていると、自分が書いた文章を一切顧みずに現在のカーソルだけを追いかけざるを得ません。そうだ、現在のカーソルだけを追いかけるべきなんだ。風呂の中で考えたことを、忘れる前に必死になって打ち込んでいます。なのでメガネをしていません。髪は濡れています。服も着ていません。風邪をひきそうです。そうだ、風邪の恐怖を顧みず、余計なものは身につけず、書いてきたものには目もくれず、現在のカーソルだけを追いかけるべきなんだ。止まるな。風呂上がりにどこまで行けるか。決して振り返ってはならない。うちに脱衣所がなくてよかった。脱衣所に洗面台なんかがあったりして、それでもしそこに鏡なんかがあったなら、私は、その鋭い眼光とキレた思弁を自らに向けなければならなくなる。そんなものに私は耐えられない。なぜなら私はなんでもキレてしまいそうなくらい鋭くキレているからだ。